【無料の建物調査・診断について】X(ツイッター)を更新しました

このページを見て、見積が有料だと思い問い合わせをしてくださらなかった方が一定数いらっしゃるようです。(最上段に「無料」と謳っているのに、です。)←こちらはひとまず本論から除いておきます
外装修繕工事の目的の一つは、建物の耐久性を向上させ維持延命を図ることです。他にもあるでしょうが、多くの依頼者において、このことが最上位に来るのは疑う余地のないところです。
また、こちら
https://twitter.com/amamori_shonan/status/1882082138297958463
に書きましたが、建物をもたせるためには、建物毎に劣化状況は異なるため、調査(診断)によって特異な不具合を見つけ出すことと、その不具合に対して物理的な改善を図ることが必須です。
そういったことから、外装修繕において、調査はある意味工事よりも大切であり、重視すべきです。
では、その診断や、診断結果を踏まえての見積が無料である現況において、実際起きている事実に触れてみます。
まず、無料であろうがなかろうが、調査を実施し報告書と見積を作成すれば当然経費はかかります。そこで明らかになるのは、それほど調査に手間暇をかけられないという事実です。まだ契約前なのに、たっぷり時間をかけて丁寧に調査することなど不可能です。ですから、建物毎に固有の劣化現象など見つけられるはずもなく、報告書はおざなりなものになることは想像に難くありません。
また、会社を存続させるには、その経費はどこかで補填しなければなりません。では、どこで取り返すかと言えば、工事会社である以上、それは工事であるということは言うまでもないでしょう。したがって、「無料診断」で判明する診断結果は、必ず工事を勧める結論になります。これではもはや診断とは呼べません。
かくいう弊社も、日本国内で営業している以上、他社と同様に、外装修繕工事に呼応した調査と見積は無料にしています。ただし、調査をおざなりにすませたり、工事をしなければならないという診断結果に恣意的に導くようなことはしていません。現に、今年に入ってから、調査の結果、お客様の懸念が杞憂であったので、見積を作成しなかった案件がゆうに半数を超えています。正直、利益は圧縮されます。でも、法人たるもの、社会の公器として「誠」をもって応接することを旨としているため、このスタンスを変えるつもりはありません。ただし、無料であることは、率直に申し上げて不本意です。
消費者の皆さんは、まずは「無料」の実体を、社会的な見地からよく理解されることをお勧めいたします。「早く工事すべき」「工事はしないよりもしたほうがよい」などといった、消費者の不安感を煽るような診断結果が出ることは火を見るよりも明らかなのです。ですから、無料診断に関しては、主観の沼にはまらないよう、厳に気を付けなければなりません。