【「塗り替え工事」ではなく「改修工事」であるために】建物調査が最も重要です!(その2) 屋根の調査~ドローンではできないこと

原田芳一です。

昨日の投稿の続きです。

昨日の記事はこちら。
【「塗り替え工事」ではなく「改修工事」であるために】建物調査が最も重要です!(その1) ヒアリング~バルコニー(ベランダ)の調査

4.屋根の調査

屋根の調査も重要です。化粧スレートなど、塗装できる瓦材の場合はもちろん、焼成瓦など、塗装できない瓦材が使用されていても調査を行います。塗装の見積のための調査ではなく、建物が現状どうなっているかを知るための調査なので、「塗る」「塗らない」は関係ないのです。

近年、ドローンが普及するにつれ、ドローンを用いた調査が多く行われているようです。確かに、屋根に上がれない場合には有効です。でも、ドローンさえあれば屋根に上がる必要がないのかといえば、決してそうではありません。

私がよく行う調査手法として、写真のような板金部を手で引っ張り上げることを行っています。外れそうになっていないかをチェックするのです。暴風が吹いた後にこういった板金(棟包みなど)が飛んでいってしまうことがありますので、引っぱることによって、下地の木材が腐朽していないかを確認しています。

手で引っ張ったり動かしたりすることは、ドローンではできないですよね…

スレート瓦材の重なり部に縁切りがなされているかをチェックすることも重要です。このように、前回の塗装工事の際に、縁切りをせずに塗装されてしまっていると、雨水の排出が妨げられ、雨漏りのリスクが非常に高まるのです。

スレート瓦材の基材がはがれかかっている場合には、高圧洗浄を行えばはがれてしまうため、塗装できません。

このように、スレート瓦材の小口(断面)を撮影することは、ドローンでは不可能です。ドローンが屋根に接触し、壊れてしまいます…

焼成瓦で、塗装しなくても、屋根に上っての調査が重要です。詳細は割愛しますが、この屋根の納まりには重大な弱点があるのです。

このように、屋根に上がっての調査は、建物を維持してゆくために、たいへん重要なのです。