【自宅にいることが多くなった皆さんへ】梅雨の前におうちのチェックをしませんか!『3つのポイント』-その1

原田芳一です。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言も、来週には解除されそうですね。

ただ、世の中は新しい生活様式となり、在宅ワークを行う機会も多くなってきたため、必然的に家にいる時間が長くなっているのではないでしょうか。

そんな状況なので、いやでも家の様子をながめる機会が増えますよね。ご自宅の傷み具合が気になることあるかもしれません。

ただ、やみくもに劣化部位を見つけ出し、根拠なく不安になっても、「家を守る」という目的には進んでゆきません。逆に、そんな感じだと、悪徳業者とはいわないまでも、あまり知識のない塗り替え業者の提案に飛びついてしまうことになってしまいます。

そこで、皆さんにもできる、住宅の外装におけるチェックポイントを、いくつか挙げさせていただきます。

あまり気にしなくてもよい現象

●チョーキング

チョーキング現象です。紫外線などの影響により塗膜表面の樹脂が分解され、顔料が現れてきたものです。

こちらでも触れましたが、この現象が起きたからといって、外壁を保護する力が弱まっていると心配することはありません。そもそも、塗膜が持つ、外壁を守る力など、ほんの限定的なものでしかないのです。実際、チョーキングしていても、外壁材を突破して内部まで雨水が浸入することはありえません。

「チョーキングが起こったら塗り替えのサイン」などといった説明には、確たるエビデンスはないと思っていただいて結構です。

●藻・カビ・コケの発生

コケや藻・カビの発生です。これも、生えているだけであれば、まったく心配いりません。

コケ・藻・カビは生き物なので、水分がないと生きてゆけません。塗膜表面が荒れてくると、水分がとどまりやすくなるため、繁殖するのです。ですから、極端に日の当たらない環境にない限り、南側にはあまり生えません。

では、水分がとどまりやすいから、そこから雨水が浸入するかといえば、そんなことにはなりません。外壁材や屋根材、その内側に張ってある防水シートを突破しない限り、構造が濡れてしまうことはないのです。

●ひび割れ

ひび割れが起きると、雨漏りに直結してしまうようなイメージを持たれる方や、そのような話をする業者が多いと思います。でも、そんなことはありません。先ほどお伝えしましたとおり、外壁の内部には防水シートが張ってあります。その防水シートを越えなければ雨漏りしません。

「ひび割れによって防水シートが切れてしまうのでは?」と思われる方もいるかと思います。たしかに、その可能性はゼロではありません。でも、外壁がモルタル下地のお宅であれば、モルタルと防水シートとの間に「メタルラス」と呼ばれる金網が張ってあり、そこで縁が切れるため、めったなことでない限りは一緒になって切れてしまうことはありません。また、サイディング壁であれば、防水シートとの間に「胴縁」と呼ばれるすき間材が打たれているので、サイディングと防水シートがくっついてはいないのです。

●シーリングの切れ・はがれ

そう考えると、サイディングのシーリングの破断も同様ですね。これだけで雨漏りするはずがありません。もしここから雨水が浸入した雨漏りしたならば、このシーリングが切れていることよりも、内部防水シートの納まりが破綻していることのほうが原因として重要なのです。

そもそも、外壁にひび割れが起きたり、シーリングが切れたりしたら、すぐに雨漏りしてしまうのであれば、ほとんどの建物が雨漏りしているといった状況となってしまうでしょう。そんなわけがないのは、なんとなくご理解いただけるかと思います。

今回挙げた事例は、巷で言われているほど気にしなくてよいところばかりです。

ポイント-1:よく言われている劣化現象は、それほど重要でない場合が多い。

それでは、次回は、実際にどこを見ればいいのかをお伝えいたします。

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【自宅にいることが多くなった皆さんへ】梅雨の前におうちのチェックをしませんか!『3つのポイント』-その2

【自宅にいることが多くなった皆さんへ】梅雨の前におうちのチェックをしませんか!『3つのポイント』-その3