シーリング材ではちょっと不安…そんなときには特殊防水テープで防水できます!

例えば、サイディングの目地のようにある程度の打ちしろ(シーリング材を打設した際に得られる厚み)が確保されている場合は問題ないのですが、笠木や幕板など、ほとんど打ちしろが確保されていない場合に、弊社では特殊な防水テープを使うことがあります。

今回はそんな防水テープのお話です。

 

シーリング材の打ちしろ

例えばサイディングの目地、既存シーリングを撤去してみるとある程度の厚みが保たれているのが分かります。

この目地の深さが打ちしろとなり、深さに応じてシーリング材の厚みが決まります

 

こちらも十分な打ちしろが確保されているのがわかります。

 

シーリング材の性能を発揮するためには
10mm程度の厚みを確保することが望ましいとされています。

 

では、こちらはどうでしょう?

ここはバルコニーの笠木のジョイントです。

水が入ってほしくない箇所になりますが、とっても怪しい感じになっています。
シーリングを打とうにも打ちしろがないため、十分な厚みを確保することが難しい状況です。

 

ちなみにバルコニーの笠木とはこの赤丸で囲った部分のことを指します。

 

内側から見るとこの部分です。

 

雨が直接かかる部分になりますので、しっかりと防水したいところです。

特殊防水テープ

初めの写真に戻ってみると、笠木の材質はプレキャストコンクリート(押し出し成形セメント板)の一種になります。

水を吸って表面塗膜が剥がれてきているように見えます。

お客様も大変気にされていたので、なにか手を打ちたいところです。

 

そこで下塗り後に捨てのシーリング(見えなくなる部分に防水のため予め打つシーリング)を打ち、特殊防水テープを貼り付けました。

この防水テープは塗装をすることが可能なため、きっちり塗装で仕上げていくと見た目もきれいに仕上がります!

 

再度下塗りを行っているところです。

違和感なく仕上がっているかと思います。
(上塗りの写真が無いので後はイメージしてください!すみません!m--m)

 

板金笠木の場合にも必要に応じてテープを貼っています。

 

同じく板金笠木です。

 

こちらは水が入り劣化してしまった鋼製の幕板です。
幕板を交換するにはかなり費用がかかってしまうため、お客様とご相談して

 

特殊防水テープを貼り付けました。
簡易的ではありますが、パッと見はスッキリ見えます!

幕板の上部には勾配を付けて大きくシーリングを打ち

 

幕板の下部は万が一水が入っても水が抜けるようにあらかじめ縁切りを行いました。

 

同じく幕板の劣化状況です。

 

特殊防水テープを貼り付けました。

 

まとめ

シーリングはただ打ってもその性能が発揮できない場合も多くあります。
目的を考え、状況に合った施工方法を選択できると良いですね。

リペイント湘南では打ちしろの確保が難しく、シーリングを打っても性能が発揮されない箇所などには、今回のように特殊防水テープなどを用いて、建物の維持延命と美観のバランスを考えながらご提案や施工をしています!

 

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