外壁塗装の工事期間と工程について

塗装工事の期間

一般的に、戸建ての塗り替えにかかる日数は、7日~14日間らしいです。

「外壁塗装 期間」

などで検索すると、たくさん出てきます。

では、弊社ではどのくらいかかっているかと言えば、、、

およそ3週間から1ヶ月です。

なんで工事にかかる時間がそれほど違ってしまうのでしょうか?

塗装工事の工程

これが、一般的に行われている塗装工事の工程表です。

ネットの画像検索で出てきた中で、標準的なものを抽出して書き直しました。

こちらは、弊社で行った工事の工程を表にしてみました。

…ずいぶん違いますよね。

ちなみに、雨天や日曜などの休工日は、この表に入っていません。

ですから、休みを加えると、実質1か月ほどかかっています。

なぜ、これほどの違いが出てしまうのでしょうか?

それには、大きく3つの理由があります。

弊社の工期が長くなる理由

丁寧な施工

高級品は、たいてい納品まで時間がかかります。

たとえば、買ったことがないので聞きかじりの知識ですが(笑)、高級車。

受注生産なので、注文を受けてから納車されるまで、何か月も、長ければ1年以上かかるという話を聞いたことがあります。

また、現在、制度としては残っていませんが、「天皇御用達」の品々。

手間暇をかけ、時間をかけて作っているという印象がありますし、実際、そのように製造しているのだと思います。

また、飲食においても、高級レストランなどでは、仕込みに何日もかけるというのはよく耳にするところです。

ようするに、品質を高めるためには、日数をかけることが必須条件なのです。

弊社の施工の一例です。

高圧水洗浄を行っています。

「高圧水洗浄」ですから、ジェット水によって、汚れをはがすように取り除いてゆきます。

洗浄後はこのようになります。

丁寧に洗うと、塗膜も一緒にはがれていって、化粧スレート瓦の基材であるセメント素地が出てきます。

こちらの画像は、かなり名の通ったハウスメーカー、あるいはリフォーム工事店による塗り替え工事の最中の写真です。※特定を防ぐため意図的に表現をあいまいにしています。

現場状況から、高圧水洗浄後の様子であることは間違いありません。

色の濃い部分は高圧水洗浄のノズルが通った跡です。

…洗えていないですよね。

色の淡い部分には、汚れや藻カビが残ったままです。

どうやら、このまま塗装工程に入ったようです。

屋根は見えないから、でしょうか。

ここで、皆さんに質問です。

弊社が行っている高圧水洗浄と、後段の例に挙げた高圧水洗浄では、洗い終わるまでの時間にどのくらいの差が生じると思いますか?

数倍かかりますよね。

もはや、何を申し上げたいかお分かりかと思いますが、結論を記します。

丁寧な仕事をすれば、どうしても時間がかかってしまうのです。

工数の多さ

●塗装よりも優先される工程がある

足場仮設→高圧水洗浄→下地補修(シーリング)→養生→屋根塗装→外壁塗装→付帯塗装→点検・手直し→足場解体

塗装工事の工程は、どの業者のサイトにもだいたいこんな感じで書かれています。

ということは、これは必須項目ですね。

これらを行わなければ、お客様からお叱りを受けてしまいます。

では、これだけで十分なのかといえば、まったく不十分です。

再三にわたって書かせていただいていますが、塗装では建物の保護にならないからです。

※よろしければ、こちらをご一読いただくことをおすすめいたします。

↓ ↓ ↓

建物をもたせるのに、塗装よりも大事な工程が、たくさんあるのです。

いくつか、具体例を挙げさせていただきます。

一例目です。

詳しくは割愛しますが、土台水切り板金とモルタル下地・塗膜が触れているため、板金がさびたり、下地モルタルが雨水を吸い上げてしまうのです。

それを避けるために、あえて溝を切り、板金とモルタル・塗膜がくっつかないようにします。

塗装して完了です。

これで、土台水切り、モルタル下地・塗装面ともに毛細管現象による劣化を食い止めることができました。

この「縁切り」を行うことなく塗装していたら、毛細管現象がさらにはげしくなり、塗装する前よりも板金をさびさせ、モルタルが水を吸ってしまっていたでしょう。

二例目です。

こちらも詳しくは割愛しますが、外壁と屋根の取り合い部分に、「壁止まり役物」という板金部材が入っていませんでした。このままでは、ここから外壁内側に雨水が浸入してしまう恐れがあります。

壁止まり役物を設置しました。これで、雨漏りのリスクは大幅に軽減されました。

壁止まり役物を取り付けずに塗装していたら、雨水の排出経路をますますせばめることとなり、かえって雨漏りする確率を高めてしまっていたことでしょう。

上に挙げた2つの例は、それぞれの建物に必須の工程です。

それらを行わずに塗装すれば、雨水を引っ張り込んだり、排出を妨げたりするので、

かえって劣化を早めてしまう

ことは明らかです。

でも、ほとんどの塗装業者は、そんなことはお構いなしに塗装してゆきます。

お客様のご依頼は「塗装工事」だからです。

●塗装工事+さらに重要な工事=工数が増える

当たり前ですが、弊社では、ご依頼をいただければ塗装工事をお請けしています。

ただし、お客様の真の目的は、

「自宅を守りたい」

のですから、そのために、塗装よりも必要な工事を省くことはできません。

どうしても、一般的な塗装工事よりも工数が多くなります。

その結果、工事期間が長くなってしまうのです。

マニュアルを遵守

●塗装工事に最短でもかかる日数とは?

足場仮設→高圧水洗浄→下地補修(シーリング)→養生→屋根塗装→外壁塗装→付帯塗装→点検・手直し→足場解体

「塗装工事の工程は、どの業者のサイトにもだいたいこんな感じで書かれています。」

と、前項でお伝えいたしましたが、実際、これらの工程にかかる日数を検証してゆきたいと思います。

ちなみに、以下に記した日数は、どんなに小さなお宅でも最低限かかる日数であるとお考え下さい。

●足場仮設 1日

多くの物件では、朝から行って夕方前には設置し終わります。

●高圧水洗浄 1日

エンジン式の高圧洗浄機を用い、身体に当たると痛いくらいの水圧で洗ってゆきます。

●シーリング(または下地補修) 3日

窯業系サイディングの住宅で、シーリング処理されている総延長は、およそ300メートル程度です。1日100メートル進むとして、3日はかかるでしょう。
また、モルタル下地外壁の場合には、劣化の程度によってさまざまですが、ひび割れ処理他の補修を行った後、補修箇所を模様合わせしてゆくと、同じく3日程度かかります。

●養生 1日

塗らないところなどを塗料で汚してしまわないように、ビニールシートなどで覆い隠す作業のことです。

●塗装 2日×3

下塗り・中塗り・上塗りと塗り重ねてゆきます。

●点検・手直し等 1日

社内検査により行き届いていない箇所を洗い出し、手直しを行います。

●足場解体 1日

合計すると14日間になります。

その中には、日曜日や降雨時といった休工日は含まれておりません。

したがって、外壁・屋根・付帯をすべて塗装しようとするなら、

どんなお宅でも最低3週間はかかってしまう

ということなのです。

最初の項で述べましたが、「外壁塗装 期間」といったキーワードで検索をかけると、だいたい7日~14日かかると書かれている記事が多いですね。

でも、弊社はそれでは終えることができません。

もちろん、わざと工期をかけているわけではありません。

そんなことをしても、契約金額が増えることはないのですから。

工期がかかるというのは、経費がかかるということです。

だから、会社に利益を残したければ、できるだけ早く工事を終わらせたほうがよいのです。

では、なぜ弊社は、他の業者より経費をかけてまで、平均的な塗り替え工事より工期がかかってしまうのか。

前項までに、3つの理由のうちの2つをお伝えしました。

これから、もうひとつの理由をお伝えしてゆきます。

●塗り重ね乾燥時間

塗料には、かならず塗料の施工仕様書、いわゆるマニュアルが存在します。

そして、そのマニュアルには、注意事項や制約が細かく記載されています。

その中で、施工期間に大きくかかわってくるのが、

「塗り重ね乾燥時間」

という項目です。

外壁塗装や屋根塗装の一般的な工程は

「下塗り1回」「上塗り2回」

となっています。

下塗り材を1回塗布

↓乾燥硬化

上塗り材を1回塗布

↓乾燥硬化

上塗り材をもう1回塗布

のような感じです。

さて、上のチャートの

「乾燥硬化」ですが、

次に塗ってもよい状態になったことを、どうやって判定するかというと、、、

「塗り重ね乾燥時間」が示す時間まで置いておく

ということなのです。

この「塗り重ね乾燥時間」は、塗料によってまちまちですが、塗り替え工事に使用されている塗料においては、最低でも3時間以上かけているものが多いです。

そうすると、1回の塗装作業が最低2時間かかるとして、

下塗り(2時間)→乾燥硬化(3時間)→下塗り1回目(2時間)→硬化乾燥(3時間)→上塗り2回目(2時間)

12時間かかります。

段取り替えなどにかかる時間を含めれば、およそ2日かかると考えてよいでしょう。

それだけでは終わりません。

屋根を塗って、軒裏を塗って、鼻隠し破風を塗って、シャターボックスや出窓・霧除け板金を塗って、雨といを塗って、水切りを塗って、、、

と行ってゆけば、さらに時間がかかります。

特に、部位どうしが接しているところは、どちらかの塗料が乾燥硬化しなければ塗れません。

どんなに段取りがよかったとしても、2日×3セット=6日はかかってしまうでしょう。

マニュアルを守っていれば、、、

先ほどのおさらいです。

『「外壁塗装 期間」といったキーワードで検索をかけると、だいたい7日~14日かかると書かれている記事が多いですね。 』

、、、おかしいですよね。

マニュアルを遵守すれば、そんなに早く工事が進むわけがないのです。

ということは、、、

賢明な皆さんであれば、もうお気づきのはずです。