【外張り断熱の納まりについての考察】X(ツイッター)を更新しました

> EPS付加断熱の湿式仕上げ(eifs工法)のサッシュ内付けについてはいかがでしょうか?
近年、増加傾向にあると思います
私は避けています…

ちなみに、写真は外張り断熱・湿式の住宅で、この窓(2階)の直下(1階)に雨漏りしていました。余談ですが、こちらのオーナーは塗装とシーリングの更新を希望されており、その条件で複数の見積を取っていました。私は「それでは雨漏り解決を保証できない」と申し上げたら失注してしまいました。したがって、その後の経過はわかりません…

原則として納まり図のようになっていれば、サッシフィンと二次防水層(透湿防水シート等)が同一面上に納まるので、雨仕舞が容易であり、精度も高まります。

この図では、赤矢印は窯業系サイディングですが、この部分を“通気ラス→ラスモルタル→(ファイバーネット)→左官仕上材”の順序で仕上げれば、「湿式/外張り断熱/通気構法」がすべてそろった外皮となります。

ただし、モルタル下地外壁にするとなれば、単にサイディングを張るよりも厚みが出ますので、仕上げ材表面がサッシよりも前方に出てきます。外張り断熱の仕上げが内付けサッシのように見えるのは、このように仕上げの厚みによるところが大きいです。

私はサッシの規格については詳しくないので、単なる思い付きなのですが、納まり図に青矢印で示したように、サッシのフィンより外側の窓枠幅を長くして、通気構法+湿式仕上げを行ってもサッシが仕上げ材の外側に出るように、外張り断熱用のサッシを開発するのはどうかと考えています。近年は樹脂サッシにシフトしているので、重量についてはカバーできるはずです。

思うところがございましたら、本記事の誤りやご意見をいただければ幸いです。