【リフォーム済中古物件には気を付けて】X(ツイッター)を更新しました

中古建物で、売りやすくする目的でリフォームを行うことがありますが、内装はともかく、外装においては気を付けなければなりません。

そのリフォーム工事の施主は前オーナーになります。施主の目的は希望通りの金額で売却することです。売れてしまえばその先のことは関知しません。こと外装に関しては、品質の高い工事をしたところで見た目の違いはありませんから、自ずと廉価な仕様での施工となります。5年先、10年先のことなど配慮しません。

また、工事店の立場から申し上げれば、契約相手であるオーナーが変わるため、引き渡し時さえ乗り越えてしまえば、責任を負うことがほぼなくなります。結果、手を抜くことに対するハードルが下がります。

品質の低い工事になる社会状況しかないのです。

ですから、リフォーム「なし」物件を「あり」物件よりも安い金額で購入し、その差額をリフォームにあてるほうが賢明であると、私は考えます。

※写真は、売買前リフォームによって外壁塗装とバルコニー防水を施したことで、水切りの表裏ともにすき間を埋められてしまい、サイディングの内側に回り込んだ雨水や結露水の逃げ道が断たれた事例です。