【完工事例】[20.2.27]小田原市Y様邸・雨漏り再現調査(担当:能登広)
物件データ
施工中リポート
2020年2月26日 散水調査
建物外観
雨漏り診断士の資格所持者が、疑わしい箇所に水をかけて漏水箇所を特定する「散水調査」を行います。
調査①
1階和室窓上部外壁、庇下及び庇上から風窓下へ2m幅にて散水しました。
2020/2/6 9:20~9:45
雨漏り再現(約25分)しました。
調査①
1階和室窓らん間、木枠右角より浸出しました。
調査②
1階和室窓上部外壁、庇上風窓下から2m幅にて散水しました。
※庇下には水をかけていません。
2020/2/6 10:08~10:18
漏水再現(約10分)しました。
調査②
1階和室窓らん間、木枠右角より浸出しました。
調査③
1階和室窓上部外壁、庇下から2m幅にて散水しました。
2020/2/6 10:26~10:34
漏水再現(約8分)しました。
調査③
1階和室窓らん間、木枠右角より浸出しました。
調査④
1階和室窓上部外壁、庇下から2m幅にて散水しました。
この時、1階和室窓に水が掛からないように、養生を行いました。
2020/2/6 11:10~11:41
漏水再現(約31分)しました。
※この時、養生の中に水が浸入していたため、再調査を行うことにしました。
調査⑤(④の再検査)
調査④において、養生内に水が浸入していた箇所に、エアコンパテ(粘土のようなもの)で塞ぎました。
調査⑤(④の再検査)
さらにビニル養生を被せ、エアコンパテを押さえつけて、水の浸入を防ぎます。
調査⑤(④の再検査)
養生をやり直し、調査④の再検査を行いました。
1階和室窓上部外壁、庇下から2m幅にて散水しました。
2020/2/6 13:10~14:40
漏水再現はしませんでした。
2020年2月20日
調査⑥
2階バルコニー床へ南西角より4m幅にて散水しました。
2020/2/20 9:20~10:50
漏水再現はしませんでした。
調査⑦
2階バルコニー笠木、南西角より4m幅にて散水しました。
※外側外壁に水が掛からないようにに養生を行っています。
2020/2/20 10:51~11:34
漏水再現(約43分)しました。
調査⑦
1階和室窓らん間上枠より浸出しました。
調査⑦
浸出箇所写真の赤外線です。
浸出箇所が濡れて温度が下がっていることが分かります。
調査⑦
1階和室窓らん間上枠より浸出しました。
調査⑦
上記、浸出箇所写真の赤外線です。
浸出箇所が濡れて温度が下がっていることが分かります。
調査⑧
2階バルコニー床、南西角より4m幅にて散水しました。
調査⑦において、浸出が確認されたため、2階バルコニー床からではないことを証明するために、再調査を行いました。
2020/2/20 13:08~14:38
漏水再現はしませんでした。
調査⑨
2階バルコニー腰壁内側、南西角笠木下より4m幅にて散水しました。
※風窓に水が入り込まないように養生を行っています。
2020/2/20 14:43~16:13
漏水再現はしませんでした。
2020年2月27日
調査⑩
1階和室窓上部庇、南西側(シーリング破断箇所)へ散水しました。
※1階和室窓は水が掛からないように養生を行っています。
2020/2/27 9:10~10:40
漏水再現はしませんでした。
調査⑪
1階和室窓上部庇と外壁の取り合い部へ散水しました。
※1階和室窓に水が掛からないように養生を行っています。
2020/2/27 10:40~11:03
漏水再現(約23分)しました。
調査⑪
1階和室窓らん間、上枠より浸出しました。
調査⑫
南面外壁、1階和室窓直上外壁、笠木下より2m幅にて散水しました。
※1階和室窓、庇、風窓は水が掛からないように養生を行っています。
2020/2/27 12:10~12:18
漏水再現(約8分)しました。
調査⑫
1階和室窓らん間上枠より浸出しました。
調査⑬
バルコニー笠木南西角より4m散水しました。
※外側外壁、風窓は水が掛からないように養生を行っています。
2020/2/27 13:10~14:40
漏水再現しませんでした。
調査⑭
バルコニー腰壁風窓笠木、
外壁との取り合い部へ散水しました。
※風窓下外壁、庇、1階和室窓へ水が掛からないように養生を行っています。
2020/2/27 15:00~16:00
漏水再現しませんでした。
(調査⑪及び⑫の結果より散水時間を60分としました。)
以上、散水調査の結果、漏水箇所を特定しました。
総合所見
南面1階和室窓のサッシ窓と戸袋の取り合い部の隙間や南面1階和室窓上部の外壁において、サイディングの隙間や庇の隙間などから雨水が浸入し雨漏りが発生していると思われます。
当該雨漏りは、原因となる雨水浸入位置が複数箇所であり、雨水浸出位置が1箇所である「複数浸入雨漏り」です。
また、いずれの雨水浸入位置においても、内部防水シートなどの不具合により、2次防水を突破して浸入していることがうかがえます。
不具合が発生していると思われる部位のサイディングをはがし、2次防水を最適化する必要があります。
ありがとうございました。