【完工事例】[20.4.25]鎌倉市K様邸・雨漏り再現調査(担当:能登広)
物件データ
施工中リポート
2020年4月25日 散水調査
建物外観
雨漏り診断士の資格所持者が、疑わしい箇所に水をかけて漏水箇所を特定する「散水調査」を行います。
調査前
散水調査前に、赤外線カメラで漏水位置を撮影しました。
この時点では、疑わしい部分は見受けられません。
調査①
北面階段1階から2階の踊り場窓直上より、外壁へ散水しました。
2020/4/25 9:08~10:38
漏水再現しませんでした。
調査②
北面階段2階から3階の踊り場窓下より、外壁へ散水しました。
2020/4/25 10:40~12:40
漏水再現しませんでした。
※浸出位置より水は出ませんでしたが、漏水位置周辺の内壁を赤外線カメラや湿度計で確認したところ、変化がありました。
調査②
浸出位置を赤外線カメラで、撮影しました。
赤丸の部分に、変化が見受けられ、水が浸入している可能性があることが分かりました。
調査②
赤外線カメラで変化が見受けられた付近を、水分計で計測したところ、計測限界を超える水分率であると表示されました。
調査③
北面3階外壁より散水しました。
2020/4/25 13:05~14:20
漏水再現(約75分)しました。
調査③
赤丸の部分より浸出しました。
調査③
浸出位置を赤外線カメラで撮影しました。
赤丸の部分が浸出位置で、水が浸出している部分は、温度変化が見受けられます。
以上、散水調査の結果、漏水箇所を特定しました。
総合所見
北面1階から2階の階段踊り場窓より、上部の外壁において、ひび割れやサッシ窓と外壁との取り合い部などより浸入し、雨漏りが発生していると思われます。
当該雨漏りは、原因となる雨水浸入位置が複数箇所であり、雨水浸出位置が複数箇所である「複数浸入雨漏り」です。
また、いずれの雨水浸入位置においても、内部防水シートなどの不具合により、2次防水を突破して浸入していることがうかがえます。
不具合が発生していると思われる部位の外壁をはがし、2次防水を最適化する必要があります。
ありがとうございました。