【完工事例】[21.7.12]藤沢市T様邸・雨漏り再現調査(担当:能登広)
物件データ
施工中リポート
2021年7月12日 散水調査
建物外観
雨漏り診断士の資格所持者が、
疑わしい箇所に水をかけて漏水箇所を特定する「散水調査」を行います。
調査①
南面1階和室窓直上、約2m幅で散水しました。
2021/7/12 9:02~10:32
漏水再現しませんでした。
調査①
南面1階和室窓直上、約2m幅で散水しました。
2021/7/12 9:02~10:32
漏水再現しませんでした。
調査②
南面1階和室窓上部、2階洋室窓下より外壁に
約2m幅で散水しました。
2021/7/12 10:33~10:53
漏水再現(約20分) しました。
調査②
赤丸の部分の、南面1階和室窓左側の窓木枠と
サッシ窓との取り合い部分を、水が伝っていることが確認されました。
※散水を止めると、浸出はすぐにしなくなりました。
調査②
南面1階和室窓左側上角部分を赤外線で撮影しところ、赤丸の部分で反応が見受けられました。
調査③
南面1階和室窓上部、エアコン配管カバー下より約2m幅で散水しました。
2021/7/12 11:35~11:40
漏水再現(約5分) しました。
調査③
赤丸の部分の、南面1階和室窓左側の窓木枠と
サッシ窓との取り合い部分を水が伝っていることが確認されました。
※散水を止めると、浸出はすぐにしなくなりました。
調査③
南面1階和室窓左側下角部分を赤外線で撮影しところ、赤丸の部分で反応が見受けられました。
調査④
南面1階和室窓上部、2階窓上より約2m幅で散水しました。
※この時、調査②及び③の部分に水が掛からないように養生を行っています。
2021/7/12 13:13~13:38
漏水再現(約25分) しました。
調査④
赤丸の部分の、南面1階和室窓左側の窓木枠と
サッシ窓との取り合い部分を、水が伝っていることが確認されました。
※散水を止めると、浸出はすぐにしなくなりました。
調査④
南面1階和室窓左側下角部分を赤外線で撮影しところ、赤丸の部分で反応が見受けられました。
調査④
南面1階和室窓左側上角部分を赤外線で撮影しところ、赤丸の部分で反応が見受けられました。
調査⑤
南面1階和室窓上部、最上部ガラリ窓下より
約2m幅で散水しました。
※この時、調査②及び③、④の部分に水が掛からないように養生を行っています。
調査⑤
赤丸の部分の、南面1階和室窓左側の窓木枠と
サッシ窓との取り合い部分を、水が伝っていることが確認されました。
※散水を止めると、すぐに浸出はすぐにしなくなりました。
(赤外線での撮影も行いましたが、調査④から変化はありませんでした。)
以上、散水調査の結果、漏水箇所を特定しました。
総合所見
南面1階洋室上部の外壁において、サイディングの隙間などから雨水が浸入し雨漏りが発生していると思われます。
当該雨漏りは、原因となる雨水浸入位置が複数箇所であり、雨水浸出位置が単一箇所である「複数浸入雨漏り」です。また、いずれの雨水浸入位置においても、内部防水シートなどの不具合により、2次防水を突破して浸入していることがうかがえます。
木造建築物において、最終的な止水はサイデイング内部の防水シート(透湿防水シート等)です。
外装材(塗膜やモルタル・外装パネルなど)を1次防水と呼ぶのに対し、この防水は2次防水と呼ばれています。
したがって、根本的に理に適った状態とするためには、不具合が発生していると思われる部位のサイディングをはがし、2次防水を最適化する必要があります。