[25.3.27~]【随時更新中!】藤沢市Nハイツ・外壁塗装・付帯部塗装・外壁一部張替え他工事(担当:高橋正広)
施工中リポート
2025年3月27日(木)

本日より、Nハイツの外装工事が始まりました。
お客様、居住者の皆様並びにご近隣の皆様には、しばらくの間、何かとご不便をお掛けすることと存じますが、ご理解とご協力のほどをなにとぞよろしくお願い申し上げます。

足場組みに先立ち、水を吸って膨潤しているサイディングの部分張り替えを行いました。写真は既存の状況です。矢印の位置から雨水が入り、サイディングを膨潤させているものと思われます。

矢印の上部です。床の上に乗せるようにサイディングが張られていますが、これでは取り合いから雨水が浸入してしまいます。本来、廊下やベランダなどの外部床は、必ず同一の材料でシームレスな立ち上がりを設けなければなりません。誤った納まりです。

既存サイディングをはがしてみたところ、サイディングが柱や間柱を下地として留められている「直張り」でした。通気が取れていないので、浸入した雨水や室内の湿気が滞留し、防水シートにカビが生えていました。また、白いシートは透湿防水シートですが、本来、通気層が設けられていない場合には用いるべきではありません。

二次防水を担う内部防水シートは、下から張り上げ、ラップさせることによって雨水の浸入を防いでいます。写真にある緑の点線は上下のシートを重ねるガイドラインなのですが、重なり代はまったく足りていませんでした。

サイディングの裏側にもカビが発生しています。

サッシのつばと防水シートとは両面防水テープを用いて一体化させるべきですが、そうなっていませんでした。

サッシ周辺に両面防水テープ(黒いテープ)を張ります。

本来、この工事では、サイディングは部分張り替えとなりましたので、単に新規シートを張ってゆくと、下のシートが上のシートの前面に出るため、雨水を呼び込んでしまいます。そうならないように、既存のシートの間に新規シートを差し込んで張ってゆきます。(捨て張り)

その上から重ねて防水シートを張っています。今回は部分張り替えだったため、通気層を設けることができませんでした。本来、通気層がもうけられていない場合には透湿防水シートではなくアスファルトフェルトを用いるべきですが、周囲のはがしていない箇所との整合性を図るため、あえて透湿防水シート張りとしました。

新規サイディングを張ってゆきます。矢印で示した色が変わっているところは、既存のサイディングと同じ模様がなかったため、作業場で溝切り加工をしたものであり、基材のグレーが現しになっています。

雨水の浸入位置であると思われる上階の解放廊下とサイディングとの取り合いには、このように加工した水切りを設置します。

水切りを設置している様子です。

この建物は、水切りとサイディングとの接点(矢印の箇所)にすき間が空いていないため、水切りの天面に溜まった雨水がサイディングに触れ、水を吸ってしまう現象が起きていました。

そこで、工具を用いてサイディングの下端をカットしてゆきます。

部分張り替え完了です。