【先張り防水シート】X(ツイッター)を更新しました
早速、年末にお出しした問題の解答です。
そもそも、外装材を取ったら下地の木材が現しになるのはおかしいですね。本来、二次防水層が連続して張られていて、下地が隠れていなければなりません。
なぜ下地が見えているのかというと、「先張り防水シート」がないからです。
先張り防水シートは、窓台(窓下枠)に先に張ります。
そしてサッシを外側から取り付け、サッシフィンが窓枠に接触した状態で、両面防水テープをサッシフィンと窓枠を跨ぐように張ってゆきます。そして、防水テープの上に防水シート(この事例ではアスファルトフェルト)を張り、サッシとシートを一体化させます。
ここで重要なのは、窓台(下枠)にかかるフィンには両面防水テープ処理をしてはならないことです。なぜなら、防水テープでサッシ下枠のフィンを覆ってしまうと、サッシ枠を伝った雨水がテープ内部、すなわちシート内部に浸入してしまう恐れがあるからです。ですから、先張り防水シートを設置してから、シートをめくってその内側に防水シートを差し込ませて張り、サッシ枠を流下した雨水を防水シートの表面を伝うようにするのです。
この現場では、先張り防水シートが施工されていなかったため、水切り板金をサッシフィンの内側に潜り込ませて止水していました。
実は、以前はこういった施工が普通に行われていました。でも、サッシフィンの幅は30ミリ程度なので、この納まりでは重なり代が少なすぎて、毛細管現象のみならず単なる越水浸入も十分想定されてしまうのです。
https://twitter.com/amamori_shonan/status/1874758307891806535
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