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明日 ヒカル 様

クチコミをくださり、誠にありがとうございます。
明日様からのご依頼は、築後18年で、新築時にアフター工事の実施があって16年ほど経過しているルーフバルコニーFRP防水を更新すべきか判断してほしいとのことでした。

私は長年木造建築物の劣化状況を見ていますが、防水層が破断して雨漏りした事例は数例しか遭遇したことがありません。逆に、最も多いのが、防水を改修した後に発生している雨漏りです。なぜなら、新築時の納まりが変わってしまうからです。
少し具体的に説明すれば、新築時には防水層を施してから壁を造作したりサッシを設置したりします。下から立ち上げたものの前面に上から立ち下がって重なるので、防水層の内側に雨水が浸入することはありません。 ですが、防水を更新する際には壁やサッシを取外したりしませんので、壁やサッシの前面に新規防水層の立ち上がりが重なります。必定、雨水を呼び込むことになります。これが防水改修後の雨漏りが最も多くなる理由です。施主の立場からは、施工費を払ってわざわざ雨漏りさせているようなものなのです。
明日様のルーフバルコニーも、アフター工事で防水層を重ねたため、サッシドアとの前後関係が逆になり、その結果ドア前の防水層がはがれていました。今回は、その調査結果をお伝えした上で経過観察となりました。

日本のリフォーム業界では見積にかかる調査は無料なので、必ず改修工事の見積を提出することになります。これは、「やらないよりやったほうがよい」との感覚が広く浸透していることによります。でも、実際にはやらないほうがよいことのほうが多いのです。したがって、本来であれば、調査は有料とすべきです。そのほうがリフォーム詐欺も減るはずです。ただ、世論が追い付いていないため、弊社では、消費者への啓蒙活動と並行して、できる範囲で無料調査を行っているのが現状です。

明日様におかれましては、弊社の経費が回収できないことを慮って、このように過分な紹介文をくださったものと感じ入っております。お気遣いくださり、誠にありがとうございます。
お住まいに何か変化がございましたら、遠慮なくご相談ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。

リペイント湘南 原田芳一


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