【バルコニーの防水は更新しないに限る】X(ツイッター)を更新しました

バルコニーの腰壁です。サイディングの厚みが14ミリなのに対し、サイディング表面から防水立上りまでは17ミリです。したがって、サイディングと立ち上がり防水とのすき間は3ミリしかないことがわかります。このようなわずかなすき間は意図して作られたものとは思えませんが、それでも万が一笠木やサイディング目地などから雨水が浸入し、二次防水である透湿防水シートを流下した際には、このすき間から排出されることが期待できます。

では、雨漏りを予防する目的で防水を更新したらどうなるでしょうか?現場施工の防水層の厚みは2ミリ以上であることが求められますから、立上りまできっちり施工すると、このすき間は埋まってしまいます。当然雨水は排出されません。それを避けるためにサイディング下端より少し下がったところから防水すれば、防水端部が現しになり、雨水を新規防水層の内側に呼び込むことになります。

どちらにせよ、わざわざ雨漏りのリスクを高めるために工事するようなものです。