【真贋を見極める力】X(ツイッター)を更新しました

建物調査で屋根に上った際に、隣家の様子がどうしても気になって撮影してしまいました。

雨押さえとサイディングとの取り合いは、この写真(先の写真とは違う建物です)のようにすき間を設けるべきです。すき間を取っておかないと、通気が取れず、またサイディングの木口から雨水を吸い込んでしまうからです。
翻って、こちらのお宅は、塗装工事によってすき間がどんどん埋まってゆき、サイディングを膨潤させたものと推測されます。要するに、塗装することによってかえってサイディングの劣化を促進させたのです。
ただし、この状態は私が「隣」となる調査依頼者のお宅の屋根に上ってみたからこそ分かったのであり、そうでもしなければまったく見えません。おそらく、こちらの住まい手の方がこの写真を見ても、我が家であると断定することはできないでしょう。
「天は自ら助くる者を助く」
したことによってかえって悪化させるような工事はしてはならないのですが、それを業者のモラルに委ねるのは現実的ではありません。そういった業者と契約しないことです。それには、消費者が真贋を見極める力を養うしかありません。