【契約書は発注者の身を守るためのものである】X(ツイッター)を更新しました

弊社は原則として、足場以外は自社スタッフが少数精鋭にて施工しています。このアカウントで紹介しているような内容は、一般の職人が有していない概念なので、弊社スタッフでないと具現化できないからです。したがって、ご契約順にお待ちいただくこととなります。(ちなみに、現下、塗装工事のご依頼においては、契約からおよそ6か月後の施工になります。)
ただ、依頼者の中には、弊社スタッフでの施工を希望されているものの、反面それほど早く契約したくないと仰る方がいらっしゃいます。率直に申し上げて、そのお考えには疑念を禁じえません。
そもそも、契約書とは、請負者だけではなく、発注者の利益を守る上でも大切です。発注者の希望を反故にされないためにも、気になることはすべて契約書に特記してもよいくらいです。
逆に、契約書がなければ、紛争になったとき、契約書に類する約束がどの程度なされたかが争点になるでしょう。言った言わないの世界です。その結果、発注者の主張が認められない判断がなされることも十分に考えられるのです。
弊社では、見積書綴りに契約約款のサンプルを添付しています。見積内容に加え、契約約款にも目を通してもらい、十分に納得して契約していただきたいからです。もちろん、約款に承服せざる点があれば、協議の上変更することにやぶさかではありません。このようなプロセスを踏み、双方が共有の認識を持って工事に臨むことこそ、施工品質を高める上で最も重要なのではないでしょうか。
「契約書を締結したら逃げられない」とお考えの方は、つまるところ、請負者を信用していないのです。信用していないのであれば、契約書を交わさないのではなく、時間をかけて契約書を精査し、是々非々の対応を図るほうが、より建設的ではないかと思うのです。