【雨漏りしているかの判断を業者にさせるな!】X(ツイッター)を更新しました

室内の天井や壁にあるシミを現認した際、私はまず、
・このシミの由来(雨漏り/結露/設備の漏水/汚れ)
・目下進行中であるか否か
について思いを巡らします。ここが誤っていると、例えば散水調査を行ったとしても、一向に雨漏りが再現されないといった事態に陥ってしまいます。

シミに関しては、住まい手にヒアリングしても有力な手掛かりが見出せないことが多いです。雨の日に水滴を現認したりすれば雨漏りであることがほぼ確定されるわけですが、わかっているのは「そこにシミがある」ということだけだからです。

そこで、こういった場合には、住まい手の協力を仰ぐことが必要になります。具体的には、経過観察を行ってもらいます。このシミが時間の経過とともに大きくなってくれば、現在進行形であることがわかります。それが明らかになったら、次の段階として、シミ箇所を開口し、内部に湿った様子があるかどうか、また、複数回の降雨を経て変化があるかどうかを観察してゆきます。

雨漏りであるかを判断するのは、業者ではありません。住まい手の皆さんです。医者とはいえ、患者が何も言わないのに病名を当てることができないのと一緒です。そこをわきまえておかないと、業者の言いなりのまま、無駄な工事にお金を使うことになってしまうのです。