【全面張替えをしたのに、、、】X(ツイッター)を更新しました

引用元の建物ですが、雨漏りが発生したため、建物売買時のステークホルダーである業者の勧めで外壁全体を窯業系サイディングから金属サイディングに張り替えたそうです。それでも雨漏りが止まらず、今回弊社に問い合わせがあったという経緯です。

もちろん、お住まい手は、雨漏り再発時に施工業者に問い合わせたそうですが、その回答が「雨漏りするのは軒のない構造上の問題」だったそうです。

、、、いろいろと矛盾点が渋滞しています。そもそも、雨漏りを直すために張り替え工事を行ったはずです。また、当然、現地調査時に軒のない構造であることは知り得たはずです。それで先述の回答であったとするならば、辻褄が合わな過ぎて、議論が成り立ちません。

図面では、金属サイディングの厚みは16ミリとなっています。サイディング下端と土台水切りとの間に曲尺(さしがね)を入れたところ、奥まで約20ミリでした。スターターの厚み分を考えると、土台水切りの立上りはサイディング裏側にピッタリと接触していることがわかります。

土台水切りの下からのぞき込むと、土台と合板が見えました。合板とサイディングはピッタリと接触しています。

つまり、このサイディングは、合板の上に直張りされていて、通気層がないことが、高い確率で推察されるのです。

部分張替えだと、既存と厚みが変わってしまうため、通気層を設けるのは難しいですが、全面張替えをするのであれば、工夫次第で必ずできますし、また、そうでなければ、何のために全面張替えを行ったのかわかりません。

おそらく、軒がないから通気層をつくれなかったと言いたかったのでしょうが、そんなことはないですし、本当にそう思っているのであれば、工事を請けること自体問題なのではないでしょうか。

https://twitter.com/amamori_shonan/status/1921866116584145223