【依頼者に建築知識は必要か?】X(ツイッター)を更新しました

(↑こちらの引用コメントに対して)

私が訴求したい着眼点をもって引用してくださり、誠にありがとうございます。

私は一貫して一般消費者に向けて情報を提供しているつもりでいます。その中でよく受ける質問が、「素人でもある程度の建築知識を身につけなければならないのか」というものです。これについて、私は必須であると考えていません。しかし、だからといって何かの権威を無条件に信じたり、それに伴って思考を停止してよいというわけではありません。

消費者の皆さんがこれまでの人生で培ってきた社会的な常識や知見があれば、専門知識がなくても、その矛盾に気づき真偽を見極めることはさほど難しくないのです。

例えば、雨漏りについてです。たとえば雨漏りを止める工事をしたとして、その工事によって雨漏りが止まったと、何をもって判断しますか?雨が降るたびに雨漏りが発生していたのであれば、雨が降るまで待てば判断が可能です。しかし、多くの雨漏りは雨が降ったからといって必ず発生するわけではありません。風向きや雨・風の強さ、降雨時間など、様々な要素が重なったときにのみ発生するという雨漏りがほとんどです。年に数回しか発生しない雨漏りに対して、解決されたかどうかを判断するのに、同じ気象条件を待つわけにはいきません。その前に工事の支払いが発生してしまうからです。

では、どのようにして解決を証明するのか。それを具現化するのが「雨漏り再現調査」と「止水確認検査」です。

つづく