外壁塗装のご契約について
契約でのトラブルが多い理由
「契約」と書いてしまうと、さもたいへんで、失敗できないイメージがありますが、皆さんが普段行っている買い物も「契約」の一形態ですよね。
普段の買い物にそれほど緊張しないのは、金額が少額だということもそうですが、必要な「もの」が製品として存在するからということも大きいです。
特に、店での買い物なら、商品を手に取れるので、イメージとかけ離れたものを買ってしまうということはほとんどないでしょう。
工事の契約が難しく、また、トラブルが絶えないのは、
「将来もたらされる成果を予測して、金額を決める」
からに他なりません。
だから、皆さん不安に感じられるのです。
すべての質問に答える/期限を切らない
弊社では、「事前にわかっていることはできるだけお伝えする」というスタンスに立っています。
契約前に、お客様の疑問がなくなるまで、繰り返し打ち合わせを行い、質問にお答えしてゆきます。
契約期限を切って、お客様に迫ったりはしません。
これはとても大事なことです。
お客様が検討する時間を十分に差し上げないという方法は、取るべきではありません。
契約を急かす業者は、そもそもお客様に寄り添おうという思いがないのです。
請負契約書について
弊社では、お客様のお宅にお伺いして、または、お客様に弊社までご来訪いただいて、面前で直接契約を締結する形態を取っています。
契約書を郵送で処理することは、原則として行っておりません(一部を除く)。
先に書きましたとおり、お客様が疑問に思っていることや、ご存じないことなどを、できるだけ詳細にお伝えしたいからです。
契約書は、 一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会発行「 住宅リフォーム工事請負契約書」に準じたものを使用いたしております。
また、「契約から工事完了まで」という確認書を作成し、契約・施工・お支払いまでの流れと、重要事項をご説明いたしております。
弊社で着工日と工事期間を定めない理由
実は、弊社では、はっきりとした工事期間は定めておりませんし、契約書では、おおよその着工時期までしか提示しておりません。
着工日を定められない理由
着工日を定めない理由、それは、「人材」を優先しているからです。
弊社は、一般的な塗装店とは、建物に対するアプローチがまったく異なります。
私が独自に考え、導き出した工法をふんだんにちりばめた施工をしてゆきます。
一般的な、いわゆる「塗装職人」では務まりません。
と申しますか、私と距離が近い関係であり、私の考えを理解している人間にしか、私が提案する施工はできません。
特に、「雨仕舞」を知らない職人は現場に出させません。
ですから、それらの職人が入るためには、その段階でお約束している工事がすべて完了してからとなります。
「順番待ち」の状態になるわけです。
「人」を定めれば、「着工日」は定まりません。
「着工日」を定めれば、「人」は定まりません。
このことがたいへん重要です。
工期を定められない理由
施工は「いつからいつまで」と期間を切って行う性質のものではなく、行うべき工程をすべて終えたときに完了となります。
この、工程の進み具合は、現場に入ってみないとわかりません。
天候にも左右されます。
そもそも、詳細な工程は組むことができません。
ですから、弊社では、戸建て住宅などの規模の工事においては、工程表を提示いたしておりません。
足場を組んだときに足場撤去までの日程が決まっているようなことは、本来ありえない話なのです。
そもそも、
「塗装することによって建物が保護されるわけではない」
のです。
この領域は、ほとんどの塗装業者がタブーとしていたところです。
このことが理解できれば、きっちり工期の定まった塗装工事がいかに危険なものであるか、ご理解いただけるでしょう。