【設計の配慮は施工の工夫を上回る】X(ツイッター)を更新しました

建物の耐久性において最も重要なのは、自然現象を受け流す形状であることです。例えば建物の動き(※地震のみならず、地盤の流動や風によっても動きます)に対して、それをうまく緩衝できる形状であったり、雨露を速やかに排出できる形状であったり、といったことです。その形状は設計によって定まります。

もちろん、施工精度や施工時のさまざまな工夫もたいへん有益です。ですが、そもそもの形状が複雑に過ぎたり雨水を受けてしまうようなものであれば、現場の努力も焼け石に水です。私は従前より、建物の耐久性は設計段階からある程度決まっていると申し上げていますが、それはこういった意味合いにおいてなのです。