【防水層とトップコート】X(ツイッター)を更新しました

FRP防水の表面はグレーであることが多いですが、それはトップコートの色です。ですから、別に他の色でも構わないのですが、グレーが多いのは、セメント(モルタル)色に近いという理由だけである…と思います(エビデンスはないです)。

写真は、トップコートがはがれたFRP防水です。下地木材の木目まで透けて見えています。FRP防水の主層が(半)透明であることの証左です。

「FRP防水はトップコートがはがれると紫外線や加水分解などによって防水機能が損なわれてゆくので、はがれる前(5年に1回程度)再塗装が必要で、はがれたら再防水しなければならない。」のような記事を見かけました。

確かに、トップコートが必要であることには異存がありません。でも、そこまでなのかな、とはちょっと感じています。

写真のバルコニー防水は施工後20年余りを経過しており、トップコートは、その様子から10年以上前からはがれているものと推察されます。にもかかわらず、FRP主層はひび割れなどまったく起こっておらず、健全な状態を維持しています。

従前よりお伝えしています通り、私はバルコニー下部の雨漏りを数多く見てきましたが、防水主層の劣化が原因で雨漏りした事例は数例しか現認していません。防水を更新することにより、新築時にもたらされた雨仕舞の仕組みが成立しなくなったことが原因であるほうが余程多いのです。