塗膜の剥れの状況です。

外壁を見回ると、このようなひび割れが見受けられました。

ほじると、塗膜のみではなく、外壁の材料であるサイディングから剥れています。

このような形で、サイディングが剥れてしまう原因は、内部に水が入るなどしてサイディング自体が脆くなってしまっていることが考えられます。

サイディングの外部になる面は、塗装が施されているため、水分を吸い込むことはほとんどありませんが、内部になる見えない面は、塗装がされておらず、水分を吸い込みやすい状態なっているのです。
その水分は外に出ようとしたときに、サイディングのパイ生地のように重なっている箇所が剥れてしまうことがあります。
写真で、カッターの刃が入り込んでいるのがお分かりになるでしょうか？

先ずは、外壁内部の水分を取るため、シーリングを一部撤去し、乾燥させることにしました。

また、サッシ廻りなど漏水している可能性がある箇所をチェックしたところ、サッシのジョイント部分のパッキンが傷み、剥れていたので撤去しました。

この部分は、シーリングにて埋めなおします。

シャッターボックスと、シャッターレールの取り合いも、隙間が空いていました。

この箇所も、シーリングにて埋める予定です。写真では、分かりにくいですが・・・。

昨日、撤去したシーリング目地に養生を行い、2面接着とするため、バックアップ材というものを挿入します。

2面接着にすることで、シーリング材の伸縮性が発揮できるようになります。

シーリング材専用のプライマーを塗って、シーリング材と接着面との接着を良くします。

シーリング材を充填します。

ヘラなどで均し、青い養生テープを取ってシーリング部分の完成です。

漏水の可能性のある、サッシ廻りも同じようにシーリング材を充填し、均します。

同じくサッシ廻りのシーリング材の充填です。

この他にも、水が入り込みそうな箇所はシーリング材にて、埋めさせていただきました。

サイディングが剥がれてしまった箇所をケレンし、汚れなどを除去します。

ケレン粉を除去し、下塗り材を塗布しました。

以前、弊社にて塗装をさせていただいたものと同じ塗料・色を取り寄せ、上塗り1回目を行いました。

そして、上塗り2回目です。

最後にもう一度、漏水しそうな箇所がないかを入念に探し、処理を行いました。
その後、足場を撤去し全ての作業が完了です。

ただ、漏水が止まっているかが確定的ではありませんので、暫く時間を置いてから、確認しにお伺いさせていただきます。

ご協力、誠にありがとうございました。