塗装したり防水したりすることで、建物の劣化を予防することは案外難しいのです。なぜなら、不具合とは設計時や施工時における弱点が顕在化することによって明らかになるのであり、単なる劣化ではありません。だから、ただ塗ったり張ったりしても役に立たないのです。外装修繕工事で最も大事なのは「潜在化している不具合をあぶりだすこと」です。悪い箇所が見つかれば、その原因を探り出し、そうならないように形状を変更することができます。これが修繕工事の真の意義です。