弊社が「着工日」と「工期」を定められない理由
原田芳一です。
前回の続きです。
前回の記事はこちらになります。
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●着工日を定められない理由
着工日を定めない理由、それは、「人材」を優先しているからです。
弊社は、一般的な塗装店とは、建物に対するアプローチがまったく異なります。
私が独自に考え、導き出した工法をふんだんにちりばめた施工をしてゆきます。
一般的な、いわゆる「塗装職人」では務まりません。
と申しますか、私と距離が近い関係であり、私の考えを理解している人間にしか、私が提案する施工はできません。
特に、「雨仕舞」を知らない職人は現場に出させません。
ですから、それらの職人が入るためには、その段階でお約束している工事がすべて完了してからとなります。
「順番待ち」の状態になるわけです。
「人」を定めれば、「着工日」は定まりません。
「着工日」を定めれば、「人」は定まりません。
このことがたいへん重要です。
●工期を定められない理由
施工は「いつからいつまで」と期間を切って行う性質のものではなく、行うべき工程をすべて終えたときに完了となります。
この、工程の進み具合は、現場に入ってみないとわかりません。
天候にも左右されます。
そもそも、詳細な工程は組むことができません。
ですから、弊社では、戸建て住宅などの規模の工事においては、工程表を提示いたしておりません。
足場を組んだときに足場撤去までの日程が決まっているようなことは、本来ありえない話なのです。
さて、ここからさらに重要になってゆきます。
「塗装することによって建物が保護されるわけではない」
という、工事の本質と矛盾に触れてゆきます。
この領域は、ほとんどの塗装業者がタブーとしていたところです。
このことが理解できれば、きっちり工期の定まった塗装工事がいかに危険なものであるか、ご理解いただけるでしょう。
本題に入る前に、よろしければ、リンク先の過去記事もご覧になってください。