悩んでしまう外壁塗装の壁の色の選び方、決め方を教えます!(色を伝える~色番号とその意味)
リペイント湘南の原田京子です。
前回、前々回と色の見え方のお話をさせていただきました。
今回は色の伝え方についてお話しさせていただきたいと思います。
(前回、前々回のダイアリーはコチラ↓↓↓です。ぜひご覧ください!)
【悩んでしまう壁の色の選び方、決め方を教えます!(色の見え方編①)】
【悩んでしまう壁の色の選び方、決め方を教えます!(色の見え方編②)】
色の三属性を図を見ながら理解しましょう!
マンセル色相環…美術で習ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アメリカの美術教師だったアルバート・マンセルが色の名前は曖昧で誤解を招きやすいことから、もっと合理的に色を表現できないものかと考案したものがマンセル表色系 で、色の三属性(色相・明度・彩度)をそれぞれ数字や記号で表し、それらを組み合わせることで『色』の表現を可能にしました。
色の三属性の組み合わせはこの色立体図を見ると理解しやすいと思います。
まず、中心が無彩色(N)と呼ばれる白と黒のみの色になります。
廻りをぐるりと取り囲むのが色相(H)で青系や赤系といった色の種類になります。
縦軸は明度(V)で、上が白、下に行くほど暗くなり黒に近づきます。
横軸は彩度(C)で、中心の無彩色から外側にだんだんと鮮やかになってゆきます。
色相(H)
色相はアルファベットと数字を組み合わせて表現します。
「少し黄色っぽいオレンジ色」であれば、左図の色相環でいえば「10YR」ということになります。
明度(V)・彩度(C)
明度は黒の0~白の10まで、彩度は無彩色のNを起点に鮮やかさが増すごとに数字が上がってゆきます。
何だか小難しくなってしまいましたが、色は色相・明度・彩度から成り立つということが分かればOK!です。^^
色票番号を理解しましょう!
私たちが塗料を販売店さんに発注するとき、塗料メーカーさんのカタログか日本塗料工業会から出されている色見本帳の色票番号で発注をかけます。
色見本帳を開くと写真のように色の下に2つの番号や記号が書かれています。
右側には冒頭に説明したマンセル記号が書かれており、左側には写真のように色見本帳の色票番号が書かれています。
通常、こちらの色票番号で私たちは発注をかけます。
L55-60Dの数字やアルファベットは下記のような意味になります。
L=発行年
55=色相
60=明度
D=彩度
これだけではちんぷんかんぷんですよね。
もう少し詳しく見てみましょう!
色相の調整をしてみましょう!
色見本帳のページをめくるとNの無彩色から始まり、R赤系~RYオレンジ系~Y黄色系~GY黄緑系~G緑系~BG青緑系~B青系~PB青紫系~P紫系~RP赤紫系と赤系に戻ってきたところで、最新版はビビットカラーとつや消し色が納められています。
色相はハイフン前の数字で表し、R赤系の02~RP赤紫系の99まで上記の順番で数字が上がっていきます。
例えばこの色よりも少しだけ黄色っぽい色にしたいと思ったら、少しだけ色相の数字をあげてみると…
19→21でこんな感じです。
少し黄色っぽくなったのが分かるでしょうか?
いや、もう少し赤みがあった方がいいなぁ。という場合には、色相の数字を下げて19→17でこんな感じです。
良く見ると色の違いが分かるかと思います。
明度の調整をしてみましょう!
明度は無彩色 (白と黒のみを使った色) で見ると分かりやすいと思います。
ハイフンの後の数字が明度を表し、白に近い95~黒に近い10までになります。
明るさによる色の違いがよく分かるかと思います。
例えばこの色よりも少し明るくしたいと思ったら、明度を少し上げてみると…
70→80でこんな感じになります。
もっと暗めがいい!という場合には明度を下げてこんな感じはどうでしょう?
70→60に下げてみました。
彩度の調整をしてみましょう!
彩度は色票番号の最後にあるアルファベットで表します。
Aは限りなく無彩色に近く、アルファベットが上がるごとに鮮やかになってゆきます。
例えばこの色の明るさはいいんだけどが鮮やかすぎるなぁと感じたら…
アルファベットをD→Aに下げてこんな感じです。
逆にもっともっと鮮やかにしたい!と思ったら、D→Hでこんな感じになりました。
いかがですか?
同じ色相の同じ明るさでも、彩度が変わるとここまで色の感じが変わります!
色選びで失敗しないために…
少しだけ明るくとかもう少し落ち着いた感じとか、微妙なニュアンスで色を見つけること、またそのニュアンスを他人と共有することは非常に難しいのですが、色票番号を使えば色も見つけやすくなりますし、色を他人と共有することもできるようになります!
例えば、家の色は決まったんだけど、雨樋や水切りなどの付帯部の色はどうしよう?と悩んでしまった時なども、色相を揃えて明度でアクセントをつけてみるといった調整ができ、色を見つけやすくなると思いますし、業者さんに相談するときにも漠然と色のイメージを伝えるよりは、色票番号を利用して伝えた方が断然分かりやすいので失敗するリスクも減ります!
色の三属性である、色相・明度・彩度を正しく理解して、ぜひ活用してみてください!
ただし、色を探すときには色の見え方にも十分注意してくださいね!
色の見え方については前回のダイアリーに書いてありますので、そちらも合わせてお読みください。^^
(前回、前々回のダイアリーはコチラ↓↓↓です。ぜひご覧ください!)
【悩んでしまう壁の色の選び方、決め方を教えます!(色の見え方編①)】
【悩んでしまう壁の色の選び方、決め方を教えます!(色の見え方編②)】
でもやっぱり難しいなぁ~と感じたら、業者さんに相談するのが一番だと思います!
そのためにも信頼できる業者さんを選んでくださいね!^^