【「脱」塗り替え工事】建物を塗る真の意味

原田芳一です。

前回は、塗り替え工事の直接の有用性に関し疑問を投げかけました。

前回の記事はこちらになります。

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わかりやすくいえば、塗り替え工事は絶対にしなければならない類のものではないということです。

併せて、下にリンクを張りましたが、私が書きました過去の記事もお読みいただければ、より理解が深まると思います。

こちらの記事では、塗装したことによってかえって建物の劣化を促進させてしまった事例について述べています。

こちらでは、建物を維持するための工事となるためには、おかしなところを見つけ出し、元にもどすのではなく、理に適った状態にに変えてあげることが必要であり、それはすなわち、 「塗り替え工事」ではなく、「改修工事」であるべきだと 述べています。

弊社の矛盾

さて、本題です。

前回の記事から、ここまで読み進めていただいた皆さんは、なんとなくモヤモヤされていると思います。

「そういうあなたの会社では、なんで塗装工事をしているの?」

もっともな意見です。

だれだってそう思いますよね(笑)

それでは、いったい私は、塗装工事とどのように向き合い、塗装工事のどこに意義を感じているのか。

そのことについてお伝えしたいと思います。

これまで申し上げた通り、塗膜が建物を保護するという効果は限定的なものです。

そればかりか、雨仕舞を考慮せずに塗ってしまうと、かえって建物の劣化を促進させてしまう危険性もはらんでいます。

※「雨仕舞」については、以下の記事をご参照ください。

たしかに塗ればキレイになります。

でも、自動車が買えるほどの金額をかけた対価が、美観を整えることだけであるのなら、得る成果物としては甚だ足りない気がします。

皆さんも、塗り替えを求める目的はそれではないはずです。

追加工事が多いのは

閑話休題。

さて、私が塗り替え前の調査にかけている時間は、平均して2時間半です。

周りの仲間からは長すぎると言われていますが、ビジネスにおける効率としてはその通りなのでしょう。

ただし、塗れば建物の機能が回復するわけではないのですから、直す・もたせるといった観点に立脚すれば、時間がかかろうとも、建物の弱点や不具合を見つけ出すことが求められるのです。

でも、そこまで時間をかけて調べても、そのときは不具合に気づかず、施工が始まってから明らかになることもあります。

弊社では、塗装工事全体のおよそ30%程度の割合で、予見できなかった不具合箇所に対する追加工事が発生しているのが現状です。

30%って、多いですよね。

実は、それが弊社の特徴です。

そのことこそが、「塗装工事」の真の意味につながってゆくのです。

続きはこちらです。

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