【完工事例】[20.9.18]三浦郡S様邸・雨漏り再現調査(担当:能登広)

物件データ

施工中リポート

2020年9月18日 散水調査

建物外観

雨漏り診断士の資格所持者が、
疑わしい箇所に水をかけて漏水箇所を特定する「散水調査」を行います。

 

調査①

1階和室直上、バルコニー床西側角より約3m幅にて散水しました。

2020/9/18 9:20~10:50
漏水再現しませんでした。

 

調査②

1階和室直上2階和室窓、戸袋内部へ散水しました。

2020/9/18 11:00~11:22
漏水再現(約22分) しました。

 

調査②

浸出箇所を赤外線で撮影しました。
青色の部分が、濡れている箇所です。

 

調査②

赤外線で反応が出た箇所を、水分計で計測したところ、45.3%となり、濡れていることが確認されました。

 

2020年10月18日

調査③

1階和室直上、2階窓上部外壁と軒裏との取り合い部より、約2m幅にて散水しました。

2020/10/18 9:25~10:55
漏水再現しませんでした。

 

調査③

この時、2階和室窓に水が掛からないように養生を行っています。

 

調査④

1階和室直上、2階和室西側窓、戸袋内部へ散水しました。

2020/10/18 11:05~12:35
漏水再現しませんでした。

 

調査⑤

1階和室直上、バルコニー西側腰壁、笠木板金へ散水しました。
※この時、2階和室窓は水が掛からないように養生を行っています。

2020/10/18 13:40~15:10
漏水再現しませんでした。

以上、散水調査の結果、漏水箇所を特定しました。

 

総合所見

戸袋内部において、雨仕舞の処理が不完全であり、風雨が強く雨が打ち付ける状況になったときに、内部板金とサッシの隙間より浸入しているものと思われます。
また、バルコニー床の防水立ち上がり部分の納まり位置が、通常のより前にあるため、戸袋内部の隙間などから雨水が浸入したときに、雨漏りしやすい状態にあります。
戸袋内部の隙間などをシーリングなどにより埋めたり、透湿防水シートや防水テープなどにより、浸入を防ぐ構造にする必要があります。