弊社の塗装工事の期間が長い3つの理由-その3【マニュアルを遵守】

原田芳一です。

前回の続きです。

前回の記事はこちら。

↓ ↓ ↓

3.マニュアルを遵守

塗装工事に最短でもかかる日数とは?

足場仮設→高圧水洗浄→下地補修(シーリング)→養生→屋根塗装→外壁塗装→付帯塗装→点検・手直し→足場解体

「塗装工事の工程は、どの業者のサイトにもだいたいこんな感じで書かれています。」

と、前回お伝えいたしました。

それでは、この工程にかかる日数を検証してゆきたいと思います。

ちなみに、以下に記した日数は、どんなに小さなお宅でも最低限かかる日数であるとお考え下さい。

●足場仮設 1日

多くの物件では、朝から行って夕方前には設置し終わります。

●高圧水洗浄 1日

エンジン式の高圧洗浄機を用い、身体に当たると痛いくらいの水圧で洗ってゆきます。

●シーリング(または下地補修) 3日

窯業系サイディングの住宅で、シーリング処理されている総延長は、およそ300メートル程度です。1日100メートル進むとして、3日はかかるでしょう。
また、モルタル下地外壁の場合には、劣化の程度によってさまざまですが、ひび割れ処理他の補修を行った後、補修箇所を模様合わせしてゆくと、同じく3日程度かかります。

●養生 1日

塗らないところなどを塗料で汚してしまわないように、ビニールシートなどで覆い隠す作業のことです。

●塗装 2日×3

下塗り・中塗り・上塗りと塗り重ねてゆきます。

●点検・手直し等 1日

社内検査により行き届いていない箇所を洗い出し、手直しを行います。

●足場解体 1日

合計すると14日間になります。

その中には、日曜日や降雨時といった休工日は含まれておりません。

したがって、外壁・屋根・付帯をすべて塗装しようとするなら、

どんなお宅でも最低3週間はかかってしまう

ということなのです。

「外壁塗装 期間」といったキーワードで検索をかけると、だいたい7日~14日かかると書かれている記事が多いですね。

でも、弊社はそれでは終えることができません。

もちろん、わざと工期をかけているわけではありません。

そんなことをしても、契約金額が増えることはないのですから。

工期がかかるというのは、経費がかかるということです。

だから、会社に利益を残したければ、できるだけ早く工事を終わらせたほうがよいのです。

では、なぜ弊社は、他の業者より経費をかけてまで、平均的な塗り替え工事より工期がかかってしまうのか。

前回までに、3つの理由のうちの2つをお伝えしました。

これから、もうひとつの理由をお伝えしてゆきます。

塗り重ね乾燥時間

塗料には、かならず塗料の施工仕様書、いわゆるマニュアルが存在します。

そして、そのマニュアルには、注意事項や制約が細かく記載されています。

その中で、施工期間に大きくかかわってくるのが、

「塗り重ね乾燥時間」

という項目です。

外壁塗装や屋根塗装の一般的な工程は

「下塗り1回」「上塗り2回」

となっています。

下塗り材を1回塗布

↓乾燥硬化

上塗り材を1回塗布

↓乾燥硬化

上塗り材をもう1回塗布

のような感じです。

さて、上のチャートの

「乾燥硬化」ですが、

次に塗ってもよい状態になったことを、どうやって判定するかというと、、、

「塗り重ね乾燥時間」が示す時間まで置いておく

ということなのです。

この「塗り重ね乾燥時間」は、塗料によってまちまちですが、塗り替え工事に使用されている塗料においては、最低でも3時間以上かけているものが多いです。

そうすると、1回の塗装作業が最低2時間かかるとして、

下塗り(2時間)→乾燥硬化(3時間)→下塗り1回目(2時間)→硬化乾燥(3時間)→上塗り2回目(2時間)

12時間かかります。

段取り替えなどにかかる時間を含めれば、およそ2日かかると考えてよいでしょう。

それだけでは終わりません。

屋根を塗って、軒裏を塗って、鼻隠し破風を塗って、シャターボックスや出窓・霧除け板金を塗って、雨といを塗って、水切りを塗って、、、

と行ってゆけば、さらに時間がかかります。

特に、部位どうしが接しているところは、どちらかの塗料が乾燥硬化しなければ塗れません。

どんなに段取りがよかったとしても、2日×3セット=6日はかかってしまうでしょう。

マニュアルを守っていれば、、、

先ほどのおさらいです。

『「外壁塗装 期間」といったキーワードで検索をかけると、だいたい7日~14日かかると書かれている記事が多いですね。 』

、、、おかしいですよね。

マニュアルを遵守すれば、そんなに早く工事が進むわけがないのです。

ということは、、、

賢明な皆さんであれば、もうお気づきのはずです。