【通気層は排水層であるべき】X(ツイッター)を更新しました

私は実務者としての経験から、湾曲した瓦材以外の屋根材はすべて、いずれ下地の合板を腐朽させることを知っています。屋根材と合板が密着しているからです。木材は繊維飽和点を超えて4か月程度経過すると腐朽が始まりますが、その要件としては「常に乾かない」環境であることが挙げられます。ですから、(二次)防水層(いわゆる「下葺き」)の表面には空間を設けることが必須であると考えているのです。

カナダのバンクーバーに研修に行ったとき、日本での「通気層」を”Rain Screen”と呼んでいました。日本では、断熱層の外側は通気させるべきとの考えが前提にあり、かたやカナダでは最終的な止水を担う空間として考えられています。その概念の違いが用語の違いになっているのです。前述の通り、どちらの考えが合理的かはあえて申し上げるまでもありません。