ベランダからの雨漏りは防水層の劣化とは限りません
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今回は、「木造二階のベランダから一階の部屋に雨漏りが発生したため、防水工事を希望している」というお問い合わせへの返信をもとに、雨漏り調査と防水工事を考える際の大切なポイントをご紹介します。
防水工事の前に雨漏りの原因を特定することが重要です
一階の部屋に雨漏りが起きているからといって、その原因が二階ベランダの床や防水層にあると直ちに断定することはできません。
これまで弊社が携わってきた現場では、防水層の劣化そのものが雨漏りの原因だった事例は、ほとんどありません。多くの場合、新築時や過去の修繕時に生じた施工上の不備・不具合・不作為が関係しています。
そのため、工事内容を決める前に、恣意的・観念的な推察ではなく、雨漏りの原因をデータとして提示することが必須です。原因を確認しないまま防水工事を行っても、雨漏りが止まらない可能性があります。
バルコニーの改修防水で雨仕舞が変わることがあります
木造建築物において、バルコニーは雨水が浸入しやすい部位のひとつです。しかし、バルコニーからの雨漏りで多く見られる原因のひとつが、過去に行われた改修防水です。
建物には、雨水を適切に流し、内部へ入れないための「雨仕舞」という仕組みが備わっています。ところが、既存の納まりを十分に確認せず防水工事を行うと、もともと備わっていた雨仕舞の仕組みを変えてしまい、新たな雨水浸入を招くことがあります。
「雨漏りしているから防水する」という単純な判断ではなく、建物全体の納まりと雨水の流れを確認したうえで、適切な修繕方法を検討することが大切です。
雨漏りしても木材がすぐ腐るとは限りません
雨漏りが起きると、構造材である木材の腐朽を心配される方も多いと思います。木材が腐朽するには、水分だけでなく温度や酸素などの条件がそろい、濡れた状態が長期間継続する必要があります。
投稿では、木に水が触れている状態が四か月以上連続して続かなければ腐らないことに触れています。つまり、雨漏りが発生していても、木材が乾燥する環境であれば、直ちに腐朽するわけではありません。
ただし、雨漏りを放置してよいという意味ではありません。被害の状態や雨水の浸入経路を正確に確認し、原因に合わせた修繕を行うことが重要です。
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