【完工事例】[18.9.5]川崎市F様邸・雨漏り再現調査(担当:原田京子)

物件データ

施工中リポート

2017年10月24日 事前調査

建物外観

雨漏り診断士の資格所持者がお伺いし、建物の「事前調査」を行います。

赤丸で囲った内側が、雨水浸出位置です。

 

雨水浸出位置

シミになっている箇所が、雨水浸出位置と思われます。

 

雨水浸出位置

サーモグラフィーカメラで撮影しました。
直近で雨が降ったのが2日前ですが、このように温度差がはっきり現れています。

 

雨水浸出位置

水分計を当ててみましたが、シミのない箇所では反応しません。

 

雨水浸出位置

シミのある箇所ではこのような値となりました。

 

被疑箇所①

雨水浸出位置真上のバルコニー排水口の様子です。

 

被疑箇所①

前の写真の箇所を接写しました。FRP防水にて改修がなされているのですが、その際に改修ドレンが使われておらず、赤で囲った部分は防水がなされていません。
また、防水層の端末も密着していません。
この部分は被疑箇所と考えられます。

 

被疑箇所②

3階バルコニー床表面にひび割れが起きています。
この部分は被疑箇所と考えられます。

 

被疑箇所③

排水口の真上に笠木(フタ状の金属部)が設置され、雨水の浸入を防いでいますが、その上に手すりなどが取り付けられていますので、笠木に穴が開いていることは間違いありません。
この部分は被疑箇所と考えられます。

 

被疑箇所④

3階バルコニーの外壁側ですが、基礎のほうが外壁よりも飛び出しています。

 

被疑箇所④

水の流れを受けるような形状になりますので、サッシ水切りとの取り合いを含め、被疑箇所と考えらえます。

 

2018年9月5日 散水調査

建物外観

雨漏り診断士の資格所持者が、疑わしい箇所に水をかけて、漏水箇所を特定する「散水調査」を行います。

 

雨漏り状況

2F南東角部屋(リビング)天井の雨漏り状況です。

 

天井の開口状況です。

 

散水調査①

3Fバルコニー東南角排水口に散水しました。

9/5  13:10~14:08
雨漏り再現(58分)しました。

 

散水調査①の雨漏り再現状況です。

※ 排水口で漏水が確認されたため、他の部位での調査は修繕後に行うこととしました。

2018年10月31日

続・散水調査②

3Fバルコニー南東角付近笠木及び手すり根元に散水しました。

10/31  15:03~16:33
雨漏り再現しませんでした。

 

続・散水調査③

3Fバルコニー南東角付近立上りに散水しました。

10/31 15:03~16:33
雨漏り再現しませんでした。

 

修繕後散水検査

3Fバルコニー南東角排水口に散水しました。

10/31 15:03~16:33
雨漏り再現しませんでした。

以上、散水調査の結果、漏水箇所を特定しました。