築7年のお宅で、ルーフバルコニー(床下が居室になっているバルコニー)の防水層に亀裂が発生していたため、防水層の更新工事をご依頼いただきました。写真は既存のFRP防水層で、近づくと大きな亀裂が見られました。

下地がしっかりしていないため、そのまま新規の防水層を施工してもきちんと密着しない恐れがあります。そこで、合板を敷き詰め、既存の防水層に影響されない新たな防水層を形成してゆきます。

プライマー(下塗り材)を塗布してから、合板の継ぎ目をシールしてゆきます。

今回は、FRP防水とウレタン塗膜防水との複合工法を選択いたしました。FRP防水は丈夫で紫外線にも強いのですが、硬くて建物の動きに弱い面があり、それを補うために、基層にウレタン塗膜防水を施します。

広い面においては、コテを使用することにより、ローラーより厚く塗布することができます。

ウレタン塗膜防水層が形成されました。

一昨日塗布したウレタン塗膜防水層の上にFRP防水用のプライマー(下塗り材)を塗布します。

ガラス繊維のマットを敷き詰めます。

ガラスマットの上から下塗り材を塗布します。

下塗り完了後の様子です。

脱泡(発生する気泡を取り除くためのローラーにて転圧すること)、中塗りの完了後です。

ようやく仕上げ塗りとなります。今回使用するトップコートは遮熱効果のあるタイプです。

トップコート材を塗布しています。

施工後です。お客様におかれましては、当方の不手際により工事期間が長くなってしまいましたことをお詫び申し上げますとともに、ご理解とご協力を賜りましたことにつきまして、厚く御礼を申し上げます。